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2020年02月14日 自服(じふく)するということ
ある日何気なくしたことが、その後習慣化するということがある。私の場合は、「茶箱」で遊ぼうと思いたって一碗の茶を点てて飲んでみたことがそれだ。茶を点てるという気持ちになるにはそれなりに月日がかかったが、実際に点ててみると実に簡単なのである。お気に入りの茶碗に上等の抹茶を適量に入れ、お湯を注ぎ、茶筅でグチャグチャ引っ掻き回し、丸く円を描くように茶筅を抜くと出来上がりである。しばらくの間お点前を習っていた甲斐があったというものだ。 自服するとこれが実に美味しい。また、抹茶はビタミンCが豊富で身体にも良い。茶受けの甘みを何にするか考えて食べるのも楽しい。茶道の先生に長生きする人が多いのは、しょっちゅう抹茶を飲んでいるからとも思えて来る。しかも、抹茶を点てるのはレギュラーコーヒーを入れるよりも簡単な作業なのである。 そもそもコーヒーは毎日4〜5杯ほど飲んでいた。朝一番のモーニングコーヒー、出勤してからの一杯、お客と共に飲む一杯、あるいは2杯、夕方の一杯といった具合であり、いささか飲みすぎではないかと不安に思っていた節もある。今では早朝に自服し、会社ではコーヒー、帰宅して自服という生活のリズムが新年早々から続いている。
(注)自服(じふく)とは、亭主が自分で薄茶を点(た)て、自ら飲むこと。
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熊本では、年末ジャンボ宝くじで前後賞合わせて10億円の当たりくじが2年連続して出たということが話題になった。当選した人は何度も自分の頬をつねったことだろう。会社内ではもし10億円が当たったならばどうするかという話で盛り上がった。過去の当選者の例では仕事をすぐに辞めたという人がいたらしいが、私のような凡人にとっては考えあぐねる難問だ。 日頃から大金や権力を持ち慣れていない人が突然それらを手にいれると、過剰に金や権力を使いたがる傾向がある。苦労して手に入れたものを行使しないと損と思うのであろう。古くは唐の玄宗皇帝が寵愛した楊貴妃の例がある。楊貴妃の親族である楊家一族は位人臣を極め、富を独占し権力を欲しいままにした結果、人民の怨嗟の的となり国は乱れ唐の衰退を招いた。日本では8千万円の宝くじが当たった女性が、男性から金をむしり取られた挙句、金の切れ目が縁の切れ目とばかりに殺されるといった痛ましい事件があった。 創業オーナーは一見絶対権力を持っていそうだが、創業時の苦労を知っているだけに感謝の気持ちを忘れない人が多い。一方、創業の苦労を知らいない子弟やサラリーマンが出世した場合、過度に権力を駆使するケースがある。飛行機の中でナッツの出し方が悪いと叱責し、滑走路から飛行機を駐機場の戻させたという韓国のナッツ姫などはその典型であろう。「絶対的な権力は絶対的に腐敗する」という歴史の教訓を忘れてはならない。一国のトップもまたしかりである。
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新型肺炎の発生地である中国湖北省の武漢が大変なことになっているが、ふと15年前に武漢を訪れたことを思い出した。いきさつは次の通りである。上海の飛行場に降り立った我々はそのまま長江(揚子江)の港に行きクルーズ船に乗った。約100人ほどが乗るクルーズ船は見た目にも小さかったが、外洋ではなく長江を遡るだけなので安全には問題ないように思えた。 クルーズ船は夜間に航行し、朝に各地の名所に着岸、客はバスに乗り換えて日中観光し、夕方にまた乗船するという仕組みである。上海を出港してからの寄港地は蘇州、黄山、景徳鎮、最終地が武漢だったのである。長江の大河ぶりに目を見張りつつ、「江南の春」と古来から知られている通りに見渡す限りの黄色の菜の花畑に心を奪われた。黄山はあいにくの濃霧であったが、水墨画のような奇岩奇松を一瞬ながらも目に焼き付けた。憧れの景徳鎮は陶器の聖地にふさわしい佇まいであった。 そして武漢である。武漢については何も知らないまま上陸したので、思い出すのは古い建物と満開の桜のみである。武漢の飛行場から飛行機で帰途についたはずなのだが、そのことも記憶にはない。もっとも、この15年間に武漢が大きな変貌を遂げたことは間違いないので、仮に武漢の記憶があったとしてもその姿は今では幻になっているに違いない。武漢加油!!
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