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2020年03月04日 小説「1984年」に酷似する世界
コロナウィルスの感染拡大が深刻かつ身近な問題となってきた。多くの食事会や会合が相次いでキャンセルとなり、フィットネスにも行きづらくなり行動範囲は極端に狭められた。運動と食事のバランスをうまく取ってきた生活スタイルは変更を余儀なくされ、ウェイトコントロールが困難になっている。仮にコロナウィルスが収束したとしても、元の生活スタイルに戻るのは難しいのではないかと危惧している。 中国政府が新型肺炎発生の初期段階で、情報統制の愚を犯したという見立ては当たっていると思う。そこで思い出して読み返したのが、イギリスの作家ジョージ・オーウェルの書いた「1984年」という小説である。1949年に刊行されたので、当時からすれば35年先の未来小説の類になるが内容が凄まじい。主人公ウィストン・スミスはビッグ・ブラザーが支配する国家にあって、情報操作や思想教育する国家体制に疑問を持ち行動を起こすのだが、ある日逮捕され拷問され徹底的に洗脳された結果、体制に忠実な国民になる。 この小説はネット社会で情報が一見自由に行き来する現代においても、気がつかない内にフェイクニュースなどにより国民が洗脳されている可能性があることを示唆している。デマがトイレットペーパー不足を煽り消費者を混乱させる。中国ではウィグル族が多数拘束され思想教育されているという噂がある。トランプ大統領は差別を助長して国民を分断することを意にも介していない。人間がお互いを「信頼」するという感情を持ち得ることが難しい時代になっているとつくづく思う。
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亡父のゴルフセットを見つけたのは売却寸前の両親の家の納戸であった。30年以上前のドライバーやスプーンのヘッドはパーシモン(柿の木)製である。アイアンはアメリカ製のリンクスなのは、未だ国産の手頃なゴルフセットが発売されていなかったからであろう。先日、何気なく見ていた「なんでも鑑定団」で同じようなゴルフセットが鑑定されており、僅か1万円であったのには苦笑した。と言うのは、私は見つけた亡父のゴルフセットを丁寧に磨きあげた上に、会社の応接室に陳列していたからである。 それにしても1万円査定は物の価値を再考させられる出来事であった。なぜかならば、亡父のゴルフセットは私にとってはかけがえのない宝物だからである。物には市場価値があり、所有価値と使用価値とに分けられる。歴史的なあるいは芸術的な物は所有価値を有するが、機能性があり使い勝手が良い物は使用価値があると言える。そして、亡父のゴルフセットは市場価値・所有価値・使用価値など何もない、さしずめ思い出価値のみがあると言える。愛着のある物なのである。 世の中にコレクターはごまんとおり所有価値に命を削る。オークションでは万が一ライバルがいれば、想定落札価格を大幅に上回る値がつき落札される。そうしたことを聞くたびに、物の価値は自分自身のものさしで決めたいと思う。叙勲という制度は人の業績をある意味でランク付けして表彰するものであるが、他人の評価などではなく自分自身が満足できる人生ならばそれで良しと思う。負け犬根性を許してもらえるならば、表彰などは「まっぴら御免なすって」なのである。
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2020年02月20日 うらやましい「春眠暁を覚えず」
最近は加齢のせいか夜中によく目が覚める。昨晩の例で言えば、朝かなと思い時計を見ると深夜2:44、エッと思って再度就寝するも、また4:24に目覚める。まだまだ起きるには早いと考え目を閉じる。5:48に三たび目覚めたので、もう寝るのは良かろうと思い、最近の習慣として続けている通りに目を閉じたまま俳句を作る。ぼーっとした頭でひねり出した俳句は名句だといつものように錯覚する。 かつてレム睡眠を測定する装置を腕につけて寝ていたが、いつの間にか面倒になり辞めてしまった。最近は、某メーカーの睡眠サポートドリンクを飲んではみたが、今ひとつ効果が判然としないまま飲むのを辞めた。最後の手段は、主治医に教えてもらった睡眠導入薬をアメリカに行って買うだけだ。 このように、有名は漢詩である「春眠暁を覚えず、諸処啼鳥を聴く」という心境とははるかに遠い所にいるのが残念でたまらない。作詩した孟浩然はその時随分と若かったのだろうと想像するばかりである。ああ、朝までぐっすり眠ることのできる若さと体力が欲しい。
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