芭蕉林通信(ブログ)

HOME > 芭蕉林通信(ブログ)

214件〜216件 (全 736件)   <前の3件     ・・・   68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76  ・・・   >次の3件

2020年08月03日 妖怪・アマビエのキーホルダー

 江戸時代末期の肥後の国、海に突如アマビエという妖怪が出現したという瓦版が残されている。アマビエは自分の姿を絵に描き持っていれば疫病を退散できると言ったそうである。これに注目したのが新型コロナの感染におののく現代人である。いつもならばマイナーな存在であるアマビエが一挙に脚光を浴びることになった。もっとも今でもアマビエを知らない人は多いとは思うが。

 そこで、私の会社ではコロナ退散を願い、アマビエでキーホルダーを製作し多くの人に無料配布しようと企画した。原資は「熊本城復興祈念カレー」の売り上げの一部を積み上げたものである。瓦版に残されたアマビエは上半身は人間のようで下半身は人魚である。鼻はとんがって髪は長い異形の姿で描かれている。これを会社のデザイナーが美しいアマビエに変身させたという訳である。

 できあがったアマビエ・キーホルダーは500個を熊本市に寄贈した。思いがけず大西熊本市長から直接お礼の電話を頂戴したのには恐縮した。このキーホルダーは疫病退散と熊本城復興を心から願う私たちの想いであり、いつの日か必ず希望は実現すると確信している。アマビエ様、頑張って。

2020年07月27日 文房具・愛

 世の中に文房具好きは多い。文房具店を覗くたびに新製品に目を奪われ、売り場に広がる色の洪水に陶酔する。いつぞやは文房具の達人が5人集まり、誰が新製品を最初に見つけるか競うテレビ番組があったが、小走りに目的の売り場に行き品物を探す速さに感心した。また自分が知らない文房具がたくさんあり、是非買いたいと思わされたものである。

 もっとも最近は、地元の文房具専門店が売り場を縮小しているのが気になる。パソコンやスマホの時代になり、文房具自体の出番が少なくなっているに違いない。現にこの文章にしても、キーボードで入力し、ネットで発表するかぎりは一切文房具は使用しない。手紙にしてもSNSに置き換わる時代なのである。

 とはいえ頭に浮かぶアイデアや考えを書き留めるには、紙やノート、ペンなどの書き道具は必須アイテムである。出番は少なくなったが、使用するペンやノートにはこだわりを持ちたいと思っている。ただ万年筆の場合は、インクの補充からスタートしなければならないので、インクで指をきたなくすることはまぬがれない。それもまた儀式と思ってこその文房具・愛と思いたいのである。

2020年07月22日 Zoom会議

 連日発表されるコロナ感染者の数に一喜一憂する日が続いている。自粛要請が出れば困ったことになったと思い、緩和となればすぐに感染拡大が心配になる。神経が疲れる時代である。我慢するにも限界があると啖呵を切って街に出ると、すぐさま感染リスクが待っているのだから遣り切れない。いつしか会社の会議もZoomですることになった。このZoomなどはコロナ騒動がなければ使用することなど思いもつかなかったものの一つだろう。

 使い慣れて来てZoom会議も便利だなと思い始めた矢先、今度はZoomがハッカーに乗っ取られて企業秘密が盗まれているとの報道に驚かされた。便利さと危険は隣り合わせにあるとは想像もつかなかったが、よく考えれば私の会社などでは万が一秘密が盗まれても困ることはないと思い当たった(いややっぱり少しはあるかなあ。でもハッカーは興味なさそう。)。それはそれで情けない気がしないでもないが、秘密漏洩の心配をさせられるよりはましには違いない。

 Zoom会議で面白いのは、自分の顔を見ながら会合が進む点にある。普通の会議では参加者の顔は見えるものの、自分の顔は正面に鏡があればともかく基本的には見る事はない。従って、Zoom会議では、自分の顔や仕草、果ては後ろの壁模様まで気にしつつ参加することになる。昔はもっとハンサムだったのにと自己嫌悪に陥りながら参加する会議は、集中力を持続するのがひどく難しいのである。(写真はコロナに関係なさそうな田舎の廃校)

214件〜216件 (全 736件)   <前の3件     ・・・   68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76  ・・・   >次の3件