芭蕉林通信(ブログ)

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2018年10月29日 町内運動会とパブロフの犬

 わが町では年に一回秋に地区対抗の運動会が開催される。最近私に出場要請がないのは15年ほど前の醜態が尾を引いているからに違いない。それは一周100mの徒競走に出場した時に起こった。参加者が少ないので指名されての参加だった。

 スタートラインに並んだ時、同年輩の隣の人と「日頃運動していないのに参加させられて迷惑ですね。」「無理しないでゆっくり走りましょう。」といった趣旨の会話をした。そしてスタートの号砲がなったのである。その瞬間、数秒前の会話はすっかりどこかに飛んでしまい全速力で走り始めた二人がいた。

 その結果は無惨なもの、ゴールラインを目前とした私は足をもつれさせ頭から前に突っ込み倒れた。さらに吐きさえもしたのである。地区の人から心配されるたびに自分の不甲斐なさに心の中で涙した。食べ物を見せればヨダレを出すパブロフの犬さながら、私も一発の号砲で我を忘れたのである。

(注)条件反射とは、動物において、訓練や経験によって後天的に獲得される反射行動のこと。ソビエト連邦の生理学者イワン・パブロフによって発見され、パブロフの犬の実験で有名になった。(ウィキペディアより)

2018年10月22日 AIが解く健康寿命

 先日放映された、AIによる健康寿命の関連因子を探るNHK特集は大変に興味深かった。ビッグデータを解析した結果、「本や雑誌を読む」が健康寿命の最有力の関連因子として浮かび上がったのである。巷間騒がしいAIやビッグデータの解析方法も分かり、目から鱗が落ちた。

 「本や雑誌を読む」行為は多くの因子と結びついている。例えば本を読むのは「趣味が多い」から。本を借りるために「図書館に行く」結果歩く機会が増える。外出すれば「友人が多い(く)」なる。等々多くの健康寿命関連因子の中心に「本や雑誌を読む」が君臨するのである。

 この結果は、長寿を研究する学者や長寿社会の対策を練る自治体幹部をも驚かせた。意外な発見だったのである。先般、私の主治医から月間20冊の本を読んでいると聞いたばかり。読書の秋を迎え、私もさらに読書に熱を入れようと思わせる番組であった。

2018年10月16日 掃除マニア

 近所に掃除マニアの女性が住んでいる。私が出勤する時には、彼女は既に自宅の前ばかりでなく向こう三軒両隣のエリアを超えて道路の掃除をしている。高齢者に見えるが正確な歳が分からないのは会話があまりないからである。数年前に近所に住み始めた彼女の氏素性は知らないままなのである。

 それにしても掃除に熱心に取り組んでいることにはいつも驚かされる。落ち葉が落ちるこの季節は落ち葉は払っても払っても天から降ってくる。それを毎日掃き清めるのは大変だろうと思う一方、頼まれもしない行為がなぜ毎日繰り返されるのか不思議である。新しい街に来てご近所に受け入れてもらいたいのだろうか、宗教的な忘己利他の行為なのか、などといろいろと考えさせられる。

 近年ゴミを集めて処分しないままにゴミ屋敷ができ、社会問題化する事件が散見される。しかし掃除マニアの彼女はまさに正反対であり、私などはその掃除ぶりを見るたびに我が家の前まで掃除してくれないかなあなどと不埒な考えに陥るのである。

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