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2021年02月09日 書斎にあったメメント・モリ
ウィキペディアには、メメント・モリはラテン語で「自分はいつか必ず死ぬことを忘れるな」、「死を忘るなかれ」という意味の警句、芸術作品のモチーフとして広く使われるとある。頭蓋骨を身辺において物思いに耽る若い女性の西洋絵画を観た人も多いと思う。私などは、本屋にあった某写真家の「メメント・モリ」という写真集を手にし、ページのほとんどが死体のオンパレードだったことに仰天したことがある。確かに警句という意味では参りました、よく分りましたと言うほかはない。 従って、昔から骸骨には興味を持っていながらも、骸骨をデザイン化したアクセサリーやアパレルは少し怖くて避けていた。ところが、狭い書斎を見渡すと無意識のままに紛れ込んだ骸骨が見つかったのである。それも二つも。一つはイギリスの私製写真集の表紙に使った写真である。これは大英博物館で観た盾の絵柄で、騎士が憧れの姫に愛を語っている場面だが、騎士の背後には死の骸骨が控えている。 もう一つはおよそ怖い気がしないパペットのミイラで、「マミー・ボーイ」という名前まで付いている。ある日、ロックを流しながらこのマミー・ボーイを踊らせたらば、孫どもがゲラゲラと笑ってくれた。本来のメメント・モリから逸脱した行為は深く反省しつつも、だからこそ今を大切に生きたいと改めて思う。
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新型コロナの世界的な感染が始まって1年がたとうとしている。日本国内では感染拡大の第三波を受けて、全国10都道府県で緊急事態宣言が延長されることになった。そして首相みずからあるいは感染症の専門家が盛んに訴えるのは行動変容するようにとの要請である。 果たしてこの1年間で自分自身の行動がどのように変容したか、振り返ってみるのも意義があることと思い列挙してみたい。公私を分けて考えてみる。まず仕事面では、テレワークの強化、社内執務場所の個室化、オンライン決裁、社内外の会食の自粛、タクシー利用の大幅削減、来客の抑制、訪問活動の抑制、大都市への移動の自粛、交際費の不使用などがある。これでは外食産業やタクシー業、旅行業、輸送業への影響が出るのは必至だろう。 次に個人的には、家族での外食機会の削減、旅行の自粛、整体の自粛、繁華街の回避、ネットでの購入増、家事機会の増加、読書時間の増加、テレビ視聴時間の増加、友人との会食の自粛、アパレル購入の減、孫と会う時間の削減等々がある。このようにかなり行動を抑制しているが、幸いコロナ鬱にかからずに済んでいるのは、会社があり家族があることで気分転換ができているからに違いない。結論的に言えば、新型コロナを逆手にとって、新しい生活様式、働き方改革を一挙に進める機会とすることである。
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あるカフェの本棚に「父の椅子 男の椅子」という本を見つけた。亡くなった父親が生涯をかけて集めた椅子の数々を、その長女が父親の思い出とともに語る本である。世間によく知られた椅子や面白いデザインの椅子を眺めながら、ふと我が家にはどんな椅子があるのだろうかという疑問が湧いた。 さっそく我が家に帰り椅子を数えて驚いたのは、ソファを別にして16脚と多くの椅子があったことである。因みに我が家は二人所帯。近くに子供一家が住んでおり総勢集まると9人というのが最大数である。16脚とは9人に対しても余りが出る数である。もちろん椅子にはそれぞれの使用目的があるので、ある場所ある部屋が違う。 16脚の椅子を分類すれば以下のごとくなる。玄関を飾る椅子1脚、食堂の椅子5脚、リビングルームのマイ・チェア1脚、書斎に3脚、洗面所に1脚、庭用に4脚、持ち運び用に1脚。その中で気に入っているのはやはり自分専用の椅子。写真の椅子はリビングルームに置いているマイ・チェアで、3年前に布製カバーが破れたので必死になって業者を見つけブラウン色の革で修理してもらったもの。もう一つは書斎の古い木製スツール。昔の小学校で使われていたものか補修跡や多くの傷が良い味になっており、座ってもいいしちょっとした物を載せるのに便利でもある。これからも愛着のある椅子に座りながら静かな時間を過ごしたいと思っている。(参考文献 「父の椅子 男の椅子」宮脇彩著)
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