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陽明学者であり且つ政治家の指南役と言われた安岡正篤さんの言葉の中で、特に印象に残り大事にしているのが「出処進退の法」です。それは、上のポストに立つ時は皆から押されて立ち、ポストを退く時は自ら決する、というものです。より詳しく論じますと、例えば組織のトップに立つ時は、周りの人の人望を集めてその懇願を受けてそのポストにつきます。一方、トップの座を退く時には、周りの部下に「俺も歳だからそろそろ止めようと思うがどうか?」と聞けば、部下は滅多なことは言えませんので、「いやいやまだお若い上に、辞められると私たちが困ります。」とお世辞を言いますから、結局辞めないままになります。ですから、ポストを退くには自らの意思によるしかないと安岡正篤さんは言っているのです。 第二次世界大戦直後の占領軍の統治では、軍閥に協力した多くの財界人が公職追放となり、その穴埋めに企業のトップに立ったのが、30代や40代の中堅幹部でした。その若々しい幹部連が責任感と使命感を発揮して、戦後の高度経済成長の立役者になったのですから、企業の一挙の若返りは結果オーライになったのです。
翻って、戦後70年立った今日、またぞろ出処進退の法が守られなくなってきたのは、うがった見方かも知れませんが、少子高齢化で老人が増え、かつ若い人にパワーがなくなったからではないでしょうか。それでも自戒しなければならないと思うのは、ポストを退くに必要な体力や気力がある内に引退を決断するということです。 今朝はたまたま寺山修司の本「書を捨てて街にでよう」を読んでいて、つい冒頭部分に引きつられました。それは「少年よ 大尻を抱け」という一章ですが、要は若者よ老人に負けるなというエールなのです。女性が「最近の男性はピンポン・ジェネレーションだ」と言うのですが、それはタマが小さいとの意味なのです。老人がポストに居座るのではなく、若者がそのポストを奪い取れと寺山修司が言っているような気がしてきました。
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今年は暖冬気味で年末を迎えましたので、我が家では今頃になって紅葉が始まりました。当然色は悪く、紅葉したならばすぐに散るという有様です。地球温暖化を議論するパリで開催中のCOP21での合意内容が気になっています。
ところで改めて身辺を見渡しますと、空間的・精神的に容量オーバーしているものが多いことに気付かされます。年頭には机に何もない状態で仕事を始めたのですが、年末を控え、机の上は未処理の資料や書籍でいっぱいです。小さい書斎にいたっては、積ん読ばかりの本で足の踏み場もありません。こうなると人間よりは本の方がご主人様に思えてきます。
この状態を打開する秘策を思いつき実現したのが、会社に図書コーナーを作ることでした。不要不急の本を会社に移動させたものの、さらに新刊・古本を買い込みましたので抜本的対策とはならなかったのは誤算でした。笑い話にしかなりませんが、購入した今をときめく「トキメキ整理法」も本の山にまぎれて探すことができません。 またこの一年は石に興味を持ち、自然の中に落ちている石を拾ってばかりいましたので、家の内外は石ばかりです。さらに落ち葉を拾う癖もあり、押し花にしたものがあちこちに散乱しています。決して「もったいない」という哲学を持っている訳ではないのですが、石でも落ち葉でも種でもコレクションにする癖が治りません。
会社は社長の器で決まると言われますが、この点だけは全く成長がありません。新年はリセットするチャンスですので、まずは身辺のゴミを捨てる事から始めて、単純シンプルを美学として、気持ち良く歳神様を迎えたいと思っています。
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パリで起こった同時多発テロは痛ましい事件と言う他はありません。世界でも有数の美しい街パリを震撼させた一日を思うととても悲しく又恐ろしい気がします。日本も無縁ではない、と不安にかられます。 それにしても、過去に出張乃至私的旅行で行ったことのあるエジプトやトルコ、フランス、スペイン、イギリス、アメリカなどがテロや治安の悪化に陥ったのはこの10数年という僅かな時間であったことに驚かされます。アメリカは毎年定点観測の意味で出張していましたが、9・11のテロ以来足を踏み入れたことはありません。エジプト旅行中には、カイロからアレキサンドリアに向かう観光バスに自動小銃を持った観光警察官が同乗しましたが、今のエジプトはその時以上に治安が悪化しているはずです。 トルコも隣国シリアの内戦が悪化し、ISが国境近くで活動しています。カッパドキヤやイスタンブールを駆け巡った時と比べ政情が一気に不安定になっています。かつてシルクロードの旅をしようとして、出発直前にウルムチで起こった暴動により、土壇場で旅行をキャンセルしたこともありました。民族自立、宗教的対立、抑圧への抵抗、貧富の格差、大国の覇権争いなど国際問題は複雑化するばかりです。 そこでつくづく思うのは、早めに多くの国々を訪ねておいて良かったということです。その頃は、体が元気な内に体力・気力が必要な遠くの国から先に見ておこうと判断したのが結果オーライとなったのです。やれる時にはやっておくことが悔いを残さない唯一の方法なのです。
観光は平和産業ですから、平和な国や地域でなければ観光客を集めることはできません。日本は今のところ平和な国と思われていますので、海外からの観光客が激増し、インバウンドの個人消費が増え続けているのです。これからの日本が紛争に巻き込まれたり、テロが起こらないようにするためには、政治家や政府に任せるだけではなく、我々国民全体の努力が必要なのかも知れません。
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