芭蕉林通信(ブログ)

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2022年03月14日 盆栽

 熊本に春の訪れを感じさせる「植木市」が先週末閉幕した。会期中3度ほど足を運んだのは子供の頃から知っている伝統行事をこの歳になっても味わいたかったからである。何を買ったかといえば焼き芋と1500円の盆栽一鉢だから売り上げに貢献したわけではない。古道具屋の店先にあったイチローの首振り人形に惹かれて自宅でメルカリを検索すると新品且つ安い物があったので、これまた売り上げに貢献できなかった。

 特に迷ったのは盆栽の購入であるが、それは過去に何度も購入しては枯らした前科があったからである。盆栽と言えば、喜劇王チャップリンが盆栽をジェスチャーした映像を見たことがある。また最近では巣籠りを強いられた結果、自宅で盆栽を楽しむ愛好者が世界中で増えており、海外からの注文により盆栽業者の経営が成り立っているらしい。

 ということで、多分5回目の挑戦として安めの盆栽を購入した。自宅近くにある江戸時代の旧家は歴史的な遺産として保存され一般公開されているが、そこにあるのが謎めいた石造りの3列の棚である。しかしある時、これは盆栽を置き並べて水を遣り、剪定など手入れをした棚ではないかと思いついた。我が家の一鉢は郵便ポストの上に置き毎朝スプレーで水遣りをしているが、真夏を乗り切れるかどうかは決して予断を許さない。

2022年03月01日 ソ連の輸出品:戦車、鉛、死・・・・。

 行きつけのカフェは明治7年創業の書店の2階にある。歴史的建造物に指定された建物はモダンであり且つ木のぬくもりを感じさせなんとも居心地がいい。本屋の経営だけにさまざま本や漫画が常備されており、名物のナポリタンとコーヒーゼリーを味わいながら読書するのが至福の時だ。

 昨日は株主総会が無事に終わり一息つこうと思って行くと一冊の写真集が目に留まった。タイトルは「侵略1968プラハ」、すぐにプラハの春とその後に起こったソ連とワルシャワ条約機構軍による軍事介入「チェコ事件」に関する報道写真と分かった。現在、ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まったばかりである。歴史は繰り返すのかと食い入るように一枚一枚の写真を見ていった。

 印象的だったのは、圧倒的な軍事力に対してチェコスロバキア人がとった冷静な抗議行動の一切である。町中の道路標識や建物のネームプレートの撤去(これにより占領軍は今自分がどこにいるか分からなくなる)、至る所に抗議のスローガンを落書き、戦車や軍事車両を市民が取り囲んでの兵士との対話などなどである。そして、今のウクライナでも、市民の手により標識や建物のネームプレートが取り外されていると知った。落書きとしては、表題以外には「昨日は親愛なる友ー今日は殺人者」 「レーニンよ、目を覚ませ、ブレジネフの気が狂った」 「欲しいのは妥協ではない、欲しいのは勝利だ」 「強要された同意は無効だ」。私もウクライナを心から応援したい。

2022年02月24日 新型コロナと小噺(こばなし)

 オミクロン株による感染拡大と新規感染者の高止まりは、昨年末デルタ株による感染者がゼロ行進していた頃からすれば想像もできない規模となっている。幼児の感染者が激増している現状は、言うまでももなく家庭内感染の増大を意味している。各国の詳しい情報を得ているはずの政府が相も変わらず後手を踏むのには呆れてしまう。

 かくしてわが身辺にもオミクロン株が押し寄せ、私も思いもかけず濃厚接触者になった。致し方なく、検査キットを取り寄せこわごわと抗原検査をしてみれば幸いにも陰性。とりあえずほっとはしたが、謹慎生活を強いられたのにはまいった。

 そして同じく1週間の自宅待機を強いられた孫娘に下記のごとき小噺が産まれた。1週間のリモート授業を受けた後、孫娘が久しぶりに小学校に登校した時の会話。 「どうして学校を休んでいたの?」 「なんとなく。」 「自由人だね。」 そうです、会社人間も自由人でなくては、と今朝会社の朝礼でこの実話を披露した次第。

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