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今年の夏は連日30度を超える夏日が続き暑い夏だった。それに加えて連続して台風の通過があった。それらの台風はかつての台風とは進路も違えば、進行速度も異例だった。沖縄付近に数日停滞するなどして台風の備えを難しくした。世界ではロシアのウクライナへの軍事侵攻が続き、それに伴う資源問題の先鋭化と物価への悪影響が一挙に顕在化した。国内では安倍元首相が襲撃され死亡するという衝撃的な事件が発生し、その余韻がずっと続いたのも今年の夏のことである。 そうした日々の中で、私の身辺は比較的穏やかに進んだ。雑事にかかわることだが、ネット通販で取り寄せた鉢植えの朝顔に毎日朝晩水やりをし、美しい青や赤、白の花を愛でることができた。一念発起して参加した色鉛筆画の教室体験も忘れがたい。年齢相応の健康問題は致し方ないとはいえ、同年配の訃報に接すると命のはかなさや尊さを再認識させられた。 今や10月に入り、今年がどのような年末を迎えるのかさっぱり分からない。あまり先のことを予測しても意味がないのかも知れない。あるのは目の前の課題だけ。その解決に集中するしかない。その合間に、美味しいもの、美しいもの、健康に資するものに出会えられた嬉しいと思う。それにしても、今週後半には気温が急に下がるようなので衣更えを急ごうか。
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私が産まれた新町には今でもいきつけの本屋があり、そこの小さなスペースでは季節ごとに異なる展示をしている。先々週にそのスペースを覗くと、苺や栗などの色鉛筆画が7〜8点展示されていた。20個ほどの苺や栗が写真と見間違えるほどの繊細さで描かれているのに目を奪われた。民放のプレバトというテレビ番組では、俳句の他にも料理や消しゴムアート、壁絵などをテーマに有名人やタレントが参加してバトルが繰り返される。色鉛筆画もその一つであることを思い出した。 そしてそのスペースには近々絵画教室を開催するとのチラシが置いてあった。典型的な我流画家である私にとっては、基本を学びなおす千載一遇のチャンスと思い参加を決断した。参加人数6人と少なめなのも個人指導をしてもらえる良い機会と思えたのである。果たして約3時間の絵画教室は基本を学ぶ実り多い時間となった。 講師は警視庁の似顔絵捜査官の経歴を持つ青年。ふるさと熊本に帰り、主に色鉛筆画家として作品を制作したり、多くの生徒に教えているらしい。グラデーション、ハッキング、塗りつぶし、補色などの技法を習いつつ仕上げたのがこの猫の絵である。薄色から始めて濃い色で描くなどのテクニックは大変に参考になった。ゴルフやテニスも長年続けている内に我流が定着してしまっている。仕事にしてもしかり。今一度基本に戻ってやり直したいと思っている。
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最近のNHKの語学番組は、タレントがその国を旅したり語学力を高めていく様が紹介されたりして、昔の固い印象の番組とは様変わりしている。ある朝何気なくドイツ語の番組を見ていたら、文豪ゲーテの名言が紹介された。ゲーテと言えばいくつか思い出すことがある。 ドイツの古都ハイデルベルグと熊本市は友好都市になっていることもあり、20年ほど前に視察団を結成して、ハイデルベルグからミュンヘンを経由しベルリンまで足を延ばしたことがある。廃城と化したハイデルベルグ城のたたずまいに感激していると、ガイドが晩年のゲーテがこの町に来て、若い女性に恋をしたあげく振られてしまったと説明してくれた。さすが「若きウェルテルの悩み」を書いた文豪らしい逸話だと感心したせいか、その後も「ファウスト」や「イタリア紀行」などを愛読した。 そしてこの朝そのゲーテの名言に出会ったという次第なのであるが、その名言とは「子供には、根と翼を与えなさい」というもの。解説によると、根とは子供が安心して暮らせる家庭環境であり、翼とはいずれ家を出て自立する力であるとのことである。さすがに詩人でもあったゲーテは表現がうまいと感心した。50年ぶりに「若きウェルテルの悩み」を再読して、シャルロッテに会ってみたくなった。
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