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先月30日は会社の花見会だったが、終わってから見た有明海対岸の普賢岳は黄砂に煙る夕陽と相まって幻想的なたたずまいだった。我が家の庭の桜は今日時点で満開から散り始めという状態だが、花が遅かった上に気温の急上昇によって見ごろはわずか3日程度であったのは「行く春」を思い起こさせる。
春になると、なんとなく口ずさみたくなるのがイギリスのブラウニングの詩である。
時は春、
日は朝(あした)、
朝(あした)は七時、
片岡に露満ちて、
揚げ雲雀なのりいで、
蝸牛(かたつむり)枝に這ひ、
神、そらに知ろしめす、
すべて世は事も無し。
数編の詩は全部を覚えているが、これはその内の一つ。それにしても、最後の一行のごとく世界がすべて事もなし、となってくれないものかと願うばかりだ。
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大学同窓会の歓迎会には合格した高校生5名全員が参加してくれた。男3名、女2名である。私の大学同期は7百人余りと記憶しているが、その内女性はわずか17人だった。現在はその約4分の1が女性徒というからまさに隔世の感がある。がんばれ女子と言いたい。経済界や政治の分野に限らずあらゆる分野で女性がもっと幅を利かして欲しい。 それにしても通った大学がほぼ男子校と言えることでもあり、当時他の大学の文化祭を覗くと女生徒が多く華やかな印象に目を奪われた。そこで事件も起こり思い出もできた。まずは国立音楽大学では年上の女生徒に誘われ一日創価学会員になったことは既述した。慶應義塾大学ではモデルのような美女がいたりして、進学する大学を間違えたと後悔した。最後の思い出は近くにあった津田塾大学の文化祭である。ここは当然オール女性徒、そこに中学時代の同級生がいたので訪れた。山田洋二監督がぼそぼそと話す講演と聞いた。同級生がバイオリンを弾く楽団「アンサンブル・フィオリータ」の演奏会ではパッフェルベルのカノンに魅了された。以来今日まで、この曲が青春の思い出のクラッシックとなった。これらはすべて50年前の話である。
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今月、私の母校である大学に合格した学生の歓迎会が開催される。事前に幹事から要請があったのは、学生諸君に奨める一冊の本の選定である。昨年は何を推薦したか思い出せないのが悔しいが、急に頼まれてもなかなか思いつかない。家人に相談したら、セネカの「人生の短さについて」はどうかと言ってきた。なるほど良書だと思ったが、念のために会社にあるMY図書室に何かないかと探すことにした。 あれこれ本に目移りしている内に、再読したい本が次々に見つかったりして肝心の一冊の本になかなかたどり着けない。悪戦苦闘した結果なんとか書棚から掘り出したのが、立花隆の「立花隆の書棚」である。私自身が再読したいと思うぐらいだから、学生諸君に推薦しても罰は当たらないだろうと思うがそう確信はない。 この本を推薦するメリットがあるとすれば、この一冊で数千冊の本を読んだ気分になれることだろう。古今東西の書物を網羅している点、その迫力は半端ではない。立花さんは生前購入した本はほとんど処分していないと書いている。しかしながら、彼はこの世を去るにあたって、ただの一冊も残さずに処分するのよう命じたのはなぜか。私なりにその答えはあるが、知の巨人と言われた立花隆さんにしては少し寂しい決断だったという気がしている。
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